【マテリアルズ】とは
ものづくりのなかで二次的に発生した価値ある素材のこと。
身近な企業からでる捨てられてしまうものをあえて廃材と呼ばず、二次的に発生した価値ある素材“マテリアルズ”と見立て、面白いアイディアによって、誰かに喜ばれるものに生まれ変わらせる。長浜にそんな循環型ものづくり、アップサイクルのムーブメントをおこしたいと始まったプロジェクト『ナガハマMATERIALS』。
まずは、どんなものが廃棄されているのか知り、それらで何ができるかを考えるために長浜でご縁のある企業へ訪問してきました。
デザイナーのキリハタさんがときどきお仕事でお世話になっているという有限会社千里テント商会さんへ行ってきました。千里テント商会さんは、トラックの荷台にかぶせるシートや、工場や店頭を間仕切るジャバラビニールシートなどをつくっておられる会社。
最初にびっくりしたのが、床に工業用ミシンが設置されているところ!
防水・防炎のしっかりした頑丈なテント地。
トラックなどで使うシートは大きいため、ひとつ生産するたけでもかなり重労働になります。それを床下に潜ってミシンを縫製する人と、ミシンで送り出された生地を引っ張っていく人で役割をご夫婦で分担し、ひとつひとつ手作りで生産されているというお話には驚きました。
今回、我々が企業で二次的に出される素材で新たなものや、ひととの繋がりを“つくる”『ナガハマMATERIALS』プロジェクトのことを説明すると、千里テント商会の寺倉さんは快く承諾してくださり、縫製地にでてくるテント地の端材をいくつかいただくことができました。
これは素晴らしいマテリアルズ!とても上質な素材です。意外とカラフルなテント地は、アクセントカラーとしてポイント使いしても良さそうですね! 寺倉さんありがとうございます!
次に訪れたのは、株式会社浅尾さん。木製品のオーダー家具や、オリジナル商品お子さまが触れても安全なおもちゃなどを創られている会社です。長浜旧市街地に『天然木材工房 Kigumi』というお店も構えられています。
お店には何度かお邪魔したことはありましたが、今回伺ったのは長浜市鳥羽上町にある工房。山のふもとに大きな倉庫があり、そこで木材や工具がたくさん置かれていました。
最初に目に入ってきたのは、クレーン車に吊られた木材の束!!大きな木材からいろんな商品にかわる現場の空気は迫力がありました。
そんなダイナミックな現場で待ってくれていたのが、(株)浅尾でおもちゃコンサルタントを担当されている青木さん。この現場で捨てる予定の端材などはありますか?とタケムラが伺うと、紹介してもらえたのが長い丸棒!
製造工程で円の寸法を設定する際に最初に機械にはめ、テスト走行した木材なのだそう。
まさかの素材に逆にいただいて良いのでしょうか?!と目が丸くなりました。が、こんな面白そうな素材に出会えるなんてやる気が高まります!青木さん寒い中ありがとうございました!
今回は、2社訪問させていただきました。今回集まったのは、テント地と丸棒のマテリアルズ。これらがどんな風になるかメンバーも未知ですが、ここから面白いアイディアがうまれ、何かがはじまるきっかけになるようにいただいたマテリアルを見ながら模索していこうと思います。
次回は、キリハタさん御用達の谷口印刷株式会社さん、機能性組紐を製造されているハヤミ工産株式会社さんへ訪問します。ヒラメキを見つける素材探しの旅はまだつづく!
SNSなどで作品を発表できるプラットフォームがずいぶん増え、個人でも発信が気軽にできるようになりました。背景のある素材を使ったクリエイティブな体験や作品を披露しながらコミュニティの輪を広げ、ものづくりの楽しさを一緒に味わいましょう!
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