日本の歴史を語るとき
よくよくお目にかかるのがここ近江。
そんな中でも際立って
今日もわれらが長浜には
歴史と文化の香りがプンプンと漂っています。
そんな長浜で旧いお宅にうかがうと
必ずと言っていいほどお見かけするのが『浜仏壇』
思わず驚く大きな構え
朱色や黒のつややかな漆
きらきらとまばゆい飾り金具
軽やかで影の深い木彫り
はじめて見た人はもれなく感じ入るその姿
もっと知りたい見てみたいと
土地の仲間をたずぬれば
実は知らない我が家の仏壇
ならば一緒に見てまわろうと
中年男3人が
旧家の門を叩きます。
【お仏壇見せてくださいについて】
市内の旧家を訪ねてお仏壇を拝見する取材企画。当家とお仏壇のお話を通じて、世代を超えた文化を受け継ぎながら現代を生きる長浜人たちの素顔に迫る。と同時に、実のところほんとはよくわかっていないお飾りの作法やお寺さん(御縁さん)との付き合い方について長浜人たちにとっての参考書代わりにもなる。 発案者はゴブランギャラリーRoCoCoの藤澤氏。通称「お仏壇数珠つなぎ」で、ご近所を中心に浜仏壇を訪ね歩く。
【当家・お仏壇の概要】
亭主/川村公宏さん
● 四代前から建築金物屋を営む「川友商店」の母家
● 母家を建て替えた15年前に、あらためて家の真ん中に仏間をしつらえた。
● 毎月月命日の法要を通じて御縁さんと言葉を交わしている。
ありがたいことですね。
お仏壇拝見を通じて人様のお宅に伺うのは非常に新鮮な感覚です。
町衆の皆さんのオープンマインドに感じ入ってしまった。
気さくな川友さんへ感謝に尽きますね。
はい。
しっかり三対飾られていた「三具足」が印象的でした。
日蓮宗の竹村家では見慣れないフォルムでしたが、
前回の藤澤家にも同じものがあったよね。
そう、これはうちにもあるんですわ。
恥ずかしながら毎日見てるのに気にしたこともなかったんだけど。
実はね、拝見してるうちに思い出したことがありますね。
何?
おばあさんの葬式の時なんですけど、
わたし含めて数人の孫たちがお写真と三具足をそれぞれに抱えて、
お寺まで行く行列の先頭を歩いたなと。
せやせや、そうですよ。
このあたりはずっとそうしてきたはずですね。
最近はお葬式の挙げ方がずいぶん変わってきたけどなあ。
おぉなんと。そんな子供時代の思い出に耽ってたのね。
長閑な集落を行く半ズボンのゆういちくんが目に浮かびます。
そう、いつも以上に言葉数が少なくて申し訳ない。
良いエピソードやね。
お仏壇眺めながらそんなこと思い出せるってええと思いますね。
ありがたいことですね!
次回もよろしくお願いします。
第2回は前回の藤澤さんからご紹介いただいた川村さんでした。
当企画は始まったばかりで正体不明ではありますが、
そんなわたしたちを快く迎えてくださいました。