project

2017.07.13
暮らし案内

元気のみなもと/ルーツを訪ねて

厳選素材の3種のおにぎりがおいしい!!


おむす日和あじさい

「おむす日和(びより)」とは、
米原市曲谷にある「暮らシフト研究所」が加工・販売している玄米おにぎりのこと。


玄米に不慣れな子供にも食べやすいように、 炊く都度2分づきにしてから、土鍋でふっくら炊きあげ、 自分たちで選び抜いた食材や調味料を使って、 ひとつひとつ愛情込めてにぎっています。

不耕起栽培で育てた自然栽培米(シガアサヒ)を使っていて、具には昆布しょうゆ、3年しそ梅、そして炊き込みご飯タイプのものの3種。

刻み根昆布とプチプチ食感のえごまをこだわり醤油で炒めてごはんに混ぜ込み、これをとろろで包んだ香ばしい昆布しょうゆ。

3年しそ梅は、その名の通り3年かけて長期熟成させ作った有機梅干しを無添加のゆかりを梅酢を混ぜ込んだごはんを包んだもので、 まろやかなしょっぱさ。

炊き込みご飯は、 湖北産の大豆を使って作る「あやべとうふ店」の油揚げ、有機にんじんなど、食材をひとつひとつ別々に下ごしらえして、素材の風味を際立たせています。(※旬によって具の種類は変わります。)

とろろ昆布

毎週2回ほど、「道の駅 旬彩の森」、「醒井水の宿駅みゆき」、 「米原駅東口Azelea(あぜりあ)」、「えきまちテラス長浜」の各道の駅に 出荷販売、その加工場がどんどんのキッチンスペース。 つまり、出荷前にどんどんに足を運んでもらえれば、 できたてのおにぎりを食べることができるのです!

※おにぎり販売のスケジュールは、どんどんのイベントスケジュールまたは、暮らシフト研究所のブログをご確認ください。


100年先までハッピーな暮らしを。暮らシフト研究所って?


曲谷

伊吹山の麓、姉川の上流沿いにある、米原市曲谷。
藤田知丈さんとパートナーのいとうきょうこさんは、 集落内の古民家で暮らしています。

里山暮らしがしたくて、中山間地域に住まいを探すなかでたどり着いた地。 自然豊かで空気も良く、集落の人は昔からの馴染みのように接してくれる曲谷の地に、不思議なご縁を感じたそうです。

この地でふたりが

この地でふたりが立ち上げたのが暮らシフト研究所

「お金のためだけに働くのではなく、本当に自分が好きなこと、 食べ方、生活を提案していこうと、持続可能で循環型の 素敵な暮らしについて研究・実践する場」とふたりは説明します。

不耕起栽培での米作りもおむす日和の加工販売も、そんな研究所のプロダクトのひとつなのです。


健康を願う、おいしいカタチ。


おにぎり2

健やかに毎日を過ごしてほしい……。
そんな思いを込めてつくるおむす日和を、ふたりは「養生おにぎり」とも呼んでいます。


食養生とは・・・自然と生きる生活法であり、日本人が培ってきた伝統であり、生きる知恵 (若杉ばあちゃんの公式ホームページより引用/https://www.wakasugiba-chan.com/)

京子サン

ふたりが食養生について考える発端となったのは、きょうこさんの乳がん発覚でした。食べ物について改めて見直すことが、おむす日和の誕生につながっていきます。


おむす日和

食養生というと、薄味やあっさりした味付けというイメージを抱きがち。 おむす日和もそうなのかな?と思いきや100%天日塩をはじめ 長期熟成の極旨醤油やみりんなど、質の良い調味料を使うことで 素材が彩り豊かに際立ち、何度でも食べたくなる味。

がんになったきょうこさんが、食に関するさまざまな方法をとりいれた末に、 たどりついた調味料や食材の用い方によりうまれたおいしいカタチなのです。


暮らしを見つめ直して。きょうこさんの転機。


暮らシフト研究所2

炊き立てをすぐにぎり、パッケージして各道の駅へ……
時間との勝負のようなおむす日和加工時。忙しいなかにもいつもニコニコ、場を和ませてくれる元気印のきょうこさん。

しかし乳がん発覚時は「目の前から希望の光がなくなっていくのがわかりました」と振り返ります。

京子サン2

「発見と同時に、食養生で元気になった方の本から勇気をもらい、自分の力で治していくんだと決意しました。

そして若杉ばあちゃんの教え子である酒井貴美子先生の料理教室に通いながら試行錯誤を繰り返し、自分なりの方法を身につけていったんです。しばらく経って、しこりが小さく柔らかくなっていたことに気づいた時は、びっくりして。嬉しくてたまらなかったのを今でも覚えています。 しこりだけじゃなく、すっかり風邪も引かなくなって、いつも体にパワーがみなぎっている感じ!

食生活も、暮らしもシフトして、体質まで変わったのは、がんになったからだと思うので、今では感謝しています」

と、心の持ちようも明るくなったそう。

乳がんと闘うというより

乳がんと「闘う」・・・というよりも「対話する」 という言葉がふさわしいきょうこさん。

口から入れる食べ物が変わると運勢が変わると言うほどに、 発する言葉が変わる。穏やかになる。出会う人も変わっていく。


おむす日和を通じて伝えたいこと


フキとおにぎりと山菜の天ぷら

食養生で免疫力はあがるということ。

完全にがんが消えたわけではないけれど、自分の“食べぐせ・口ぐせ・思いぐせ”が複合的に影響してできたものががんなので “生き方を変えないといけないよ”という見直しのサインを体が送ってくれたのだと思っています」

暮らシフトーク2

病気との向き合い方は人によって様々。

お医者さんにかかる以外の方法や、病気になる前に体質改善する方法もあるということ、そしてその選択肢のひとつとして食養生があることを、おむす日和を通して知っていてほしいと、きょうこさんは考えています。

自分の体験を伝えることで、力になれることがあると良いな、とニコニコ。

取材で訪れた時期は

取材で曲谷へ訪れた時期は5月の終わり頃。

どこまでもつづく新緑の山々と瑞々しい棚田の水田風景が広がっていました。


すがすがしい空気

すがすがしい空気、自然豊かな場所に思わず大きく伸びをしたりして、 だんだん心がほぐれていくのがわかります。この地ですくすくのびのび育ったお米がおいしくないはずがない!


おいしいよ~

何はさておきまずは一度、おむす日和をめしあがれ。

「おいしいね!」と笑顔になること、 これ以上からだにも心にも良いことってない気がするのです。