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2019.02.22
お知らせ

相手も自分も地域も喜ぶ。そのためにできることを ~ 舟を漕げ!その後 番外編 ~

クリエイターズミーティング 舟を漕げ!の合宿を終え、秋深まる11月のころ。
木下実験室の高木あゆみさんとどんどんスタッフのミカミの発表を聞いて、舟を漕げ!メンバーのガラス職人・梶原夫妻が、岐阜県本巣(もとす)市にあるアトリエ・フェリスというカフェを紹介してくれた。

入り口 あゆみさん
(木下実験室・高木あゆみさん)

クリエイターとお客さんとの縁を繋ぐ岐阜の拠点

フェリス建物
(アトリエ・フェリスの外観・白と黒のコントラストが綺麗な木造の建物)

車で住宅街のなかを入っていくと、緑に包まれた、まるでジブリ映画にでてきそうな温かみのある立派な木の家が現れた。ここが、アトリエ・フェリス。(以下:フェリス)からだが喜ぶ食材を使ったヘルシーフードを提供しながら、地元のクリエイターの作品の展示販売し、お客さんとクリエイターの縁を繋いでいる『交流の拠点』だ。

また2階のレンタルギャラリースペースで、ワンデイイベントや作家同士の企画展などを行っている。ここは、梶原夫妻が岐阜に住んでいたころにお世話になっていたお店で、ここのオーナーとの縁をふたりが繋げてくれた。

フェリス紹介経緯
(今回の訪問経緯とチーム構成はこんな感じ!梶原夫妻・アユミ氏・ミカミ)

ここでの活動がいつか、クリエイターのアーカイブとして残ってくれたら

柴田さん
(アトリエ・フェリスを経営しているオーナーの柴田典香さん)

にこにこ笑いながら歓迎してくれたのは、オーナーの柴田典香さん。 フェリスを運営する傍ら、食育をキーワードにしたマルシェやユニバーサルデザインのファッションショーなどのイベントオーガナイザーを努めるなど、『場』の提供をしながらクリエイターと共に活動している。

コンセプトをもっている作品は誰かに伝えないといけない。そのための繋がりがうまれる場となることを願い、フェリスを運営している。

柴田のりかさん3

ふんわりとした雰囲気でまるで実家に帰ってきたかのような居心地の良さのフェリス。柴田さん自身もクリエイターと一緒になって活動されているからこそ、たくさんのクリエイターが行き交うのだろう。
拠点を持たないひとたちが集い、知り合い、それぞれをうまくゆるく縁を繋ぎながらじっくりと広がっている。

「ここでの活動がいつか、クリエイターの歴史を知る過去のアーカイブとして残ってくれたら嬉しい」

とにこやかに語ってくれる柴田さん。このお店が温かい歓迎の空気を帯びているのは、柴田さんの人を応援する気持ちが詰まっているからだと思った。


自分達の活動やプロダクトのブランド力を高めていくことが大事

梶君アートピース
(Atelier Nagahamaの梶君の作品)
店内2
(店内にはたくさんのクリエイターの作品が置かれ、販売もしている)

ガラス食人の梶原夫妻(Atelier Nagahama)が岐阜に住んでいた頃、ここで出会ったクリエイターたちと、合同展をしたり、作品を展示販売しながらフェリスとの交流を深めてきたそうだ。数年後にまた展示会をやろうと話していた仲間達は、それぞれの活動がだんだん忙しくなり開催こそできていないが、ここでの出会いや活動がその後活躍に一役買っているといえる。

お店には、梶原夫妻のつくったガラスの作品も陳列してあった。長浜の店舗ではみ見たことがない梶くんのアートピースは、規則正しく並んだドット模様や淡い色使いがかっこいい。以前は、柴田さんがオーガナイズしたファッションショーでガラスのティアラを作り、作家としてショーに関わっていたことも。

「長浜がアップデートしていくためには、自分達の活動やプロダクトのブランド力を高めていくことがやっぱり大事だとクリエイターズミーティングに参加したことで再認識できた」

こういったアートピースをこれからもっと制作していきたいと梶君が作品を見ながら話してくれた。

ランチ
(オーガニック素材をつかったランチは種類も豊富!)
はぐくむまるくと
(『はくぐむ まるくと』のリーフレット)

またフェリスは、ストイックなマクロビオテックではなく、体が喜ぶオーガニック食材を使ったランチメニューを提供しており、食育にも力を入れている。『はぐくむ まるくと』というロハスをテーマに心と体と食を考えた活動の拠点もフェリスが担っている。

食育の打合せ
(柴田さんがお客さんたち同士を繋げることで会話も縁もが広がった)

この日、別のテーブルで食育の活動をしている方々の打合せ現場に遭遇。するとすかさず、「滋賀でテンペを作ってるんだって!」と高木さんを紹介していた。

拠点がとは、訪れた人々が“ここに来れば、何かに出会える気がする”そんな風に思える『場の空気づくり』が大切だと、ナチュラルに縁の輪を広げる柴田さんの振る舞いを見てスッと心のなかに入ってきた。


相手も自分も地域も喜ぶ。そのためにできることを

柴田のりかさん2

いろいろ質問をさせてもらったなかで「本巣市の人に喜んでもらえることをしているだけ」という言葉をよく口にされていた柴田さん。お店をはじめて地域の方々や移住をしてきたクリエイターを繋ぐときに、柴田さん自身が心に留めていることなのだろう。
“地域もお客さん喜ぶことを・・・“場づくりやものづくりをする人にとって当然の思いだけれど、はじめていくうちに目先のリスクと向き合うなかでつい忘れがちな思いでもあるな、と。

そういえば、クリエイターズミーティングの合宿で鈴木村長が『お客さんにどうなって欲しいのか、喜んでほしいのか、何なのか・・・商品やお店をつくるだけでなく、“その先”を考えないといけない』と講座で話されていたことを思い出し、まさにフェリスはそれを実践している拠点だと思う。

いつまでも相手も自分も地域も心地良く繋がれる、そんな何かに出会える・繋がる場所としてありつづけてほしいし、クリエイターズミーティングの合宿後にここへ訪れることができてよかった。




―――お店情報――――――――――――――――――――――――――――――――

Art+eat atelier feliz(アート+イート アトリエ・フェリス)
営業時間:11:00~17:00(日曜・定休)
住所:岐阜県仏生寺423番地2
電話:058-322-3558
HP:http://atelier-feliz.com/


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Photo Gallerry

アトリエフェリス
(アトリエ・フェリスの看板)
コーヒー
(アイスコーヒーを注文すると、金魚鉢の器ででてくる!)
まいさん作品
(アトリエ・ナガハマの麻衣さんがつくるプロダクト。これらすべて万華鏡)
(オーガニックの素材を使ったメニュー。種類が豊富)
店内1
(店内はクリエイターの作品を展示販売している)
舟を漕げ3人
(今回の舟を漕げ!メンバー)
2階
(開放的な2階のギャラリースペース。展示会やワンデイイベントに使われている)
梁
(立派な梁)