米川生き物キャンプの2日目。
「みんな、おはよーう!」 よく眠れたかな?
目覚めたら、自分たちで寝袋を片付けます。
朝ごはんを食べて、水着に着替えたら、
米川の先生こと滋賀県立大生・安田による
『米川トレジャーハント』の説明が始まりました。
「トレジャーってなんだ??」と、みんな真剣に聞いてくれています。
米川トレジャーハントとは?
米川の歴史が垣間見れる木々や建物を『お宝(トレジャー)』と見立て、マップを見ながお宝スポットをみんなで探そう!というもの。
この宝の地図を持って、米川へ探検に行きます。
①〜⑦のスポットは、どれも米川の歴史と自然環境を感じられる素敵なスポットです。これらを巡りながら、ちょっとディープな歴史ツアーへ!
マップには、不思議なワードが並んでいて、一体どんなものに出会えるのか、ワクワクしてしまいますね★
トレジャーハント① 『Goodな木』
この木の名前は、エノキといいます。
えのき、ええき、良いき、Goodな木!ってわけです。
この木は、生き物や植物にとっても“Goodなこと”がたくさん!
木陰は、お魚の休憩所に。落ち葉は、お魚の栄養に。
50年前からしっかり張った根は、川の護岸を守ってくれています。
それに、すずしげで、景観にもいい。思わず、「ええ木やなあ。」
“memo”
ちなみにこの情報は、さざなみタウンに置かれている、
「長浜の木」というパンフレットに載っていました。
こういうものを見て街歩きするのも楽しいですね。
トレジャーハント ②『ナゾの木の柵』
続いてやってきたのは、お家の下にある、ナゾの木の柵です。
これは、もともと『生簀(いけす)』だった場所です。
ここでお魚を泳がせておいて、食べる時に獲って、料亭で提供していたんですって。
今日はなんと、特別に、ここの住人さんにお願いして、建物の中を覗かせてもらいました。
『生簀』の中はこんな感じ。
今は土で埋めてしまっていますが、昔はここに米川の水がたまっていました。
人の生活が川とともにあったことの名残です。
普段は入れない、暗くて不思議な空間に、子どもたちもドキドキワクワクしていました。
さあさあ、次に進むぞー!
トレジャーはどこにあるかな?
ばしゃばしゃとみんなが歩くことで、古い藻がとれて、新しい藻が生えてきます。
藻を食べる鮎が喜びますね
トレジャーハント③『2つの川がつながるところ』
トレジャーハント④『水が出る岩』
続いて③、④は、米川と八幡川が合流するところです。
ここは、岩のすき間をよーく見ると、水がちょろちょろと出てきています。
「どっから水が出てるんー?」
「ここー!?」
きっと地面の中でもこんなふうに、すき間をぬって、水が行き来しているんだろうね。
「コンクリートで岩のすき間を埋めてないから、そこが蛍のすみかにもなるねー」
「次はどこかなー?」 と、歩いていると、ゴミを発見!
すると、すぐさま拾ってくれる子が!
「みんなで楽しく遊ぶ川だから、大切にしたい。」
その心意気、ステキです◎
トレジャーハント⑤ 『川から見える橋』
⑤は、大通寺に繋がる、ながはま御坊表参道にある針屋橋。
観光地を縫うように流れる米川だからこそ見られる光景。
観光客や住人と、川で遊ぶこどもたちが、手を振り、見守りあえる。
そんな、後世に残したい素敵な風景です。
トレジャーハント⑥ 『川の中の階段』
続いて⑥は、ここ! 川と家とをつなぐ階段がありました。
昔は、家から川へ降りてきて、洗い物をしていたのでしょう。
ここには、お魚や、ハグロトンボがたまっていました。
少し流れが緩やかなので、お魚にとっては良い休憩所。
とんぼにとっても、水生植物の生えた緩い流れと木陰が気持ち良かったのかな。
子どもたちも、「なんで、ここにばっかり生き物が?」と興味津々でした。
トレジャーハント⑦ 『オレンジ色の壁』
最後、⑦番目にやって来たのは、オレンジ色に染まった壁です。
なぜ、オレンジ色なのか?
それは、ここから出る水が地下水で、地下水に鉄分が多く含まれているから です。
長浜のまちは、扇状地の先端部にあるので、地下水脈が近く、地下水を利用しやすい環境です。
町中の地下水は鉄分が多いので飲み水には適しませんが、
まち中でオレンジ色の壁を見つけたら、
「お、この水は地下から汲み上げた水なんだな。ふむふむ。」 と、
ちょっと博士気分になれます。
実は、1日目もここを通っていて、その時に、「なんでオレンジなんー!?」と興味を示した子がいました。
こどもたちの目はするどい!どんどん色々な発見をしています。
「さあこれで、トレジャーハントは終わり!」
かと思いきや、またも生簀を発見しました。
米川には、あらゆるところに歴史のおもかげが残っています。
そうこうしている間に、お昼ご飯の時間。
お昼ご飯は、つるやパンのまるい食パンサンドです。
お昼ご飯を食べ終えて、ちょっと一息休憩タイム。
参加者のあきくんが、さっき習ったことを自ら解説してくれました◎
ちゃんと覚えて、伝えようとしてくれたことに、スタッフは感無量です。
午後からは、好きな場所に分かれて米川の風景をスケッチ。
参加者のしゅりちゃんは、さっき気になったゴミをもう一度拾いに来たくて、ここを選んでくれました。
こちらでは、オレンジの壁をスケッチしています。
お部屋で色塗りして・・・
ハサミと紙を使って、お魚を作って・・・
大きなマップにみんなの作品をぺたぺたと貼り付けていきます。
どんな作品ができあがるかな〜?
さあ、出来上がりました。
こちらが、みんなの作品を集めた『米川トレジャーマップ』。
みんな、それぞれに好きな場所を選んで絵にしてくれました。
これらの絵は、トレジャーハントで紹介した7つのトレジャーがここにすべて集結しています。
内容はちょっと難しかったかもしれないけど、それぞれにお気に入りの場所を見つけてくれてよかったです。
いよいよ、キャンプも終わりの時間が近づいてきました。
最後に参加者全員で今回のキャンプの振り返りをします。
「何が楽しかったかな?」
「お魚はGETできたかな?」
「新しい発見はあったかな?」
・・・
「サワガニ食べれた!」
「魚つかまえた!」
それぞれに感想を聞かせてくれました。
楽しかったね〜!
家に帰って、お父さんお母さんにもお話を聞かせてあげてね。
2日間を通して、 子どもたちは、普段は目に留めない場所で驚きの発見をし、米川や生き物にたくさん触れ合うことができました。
スタッフが想像していた以上に、子どもたちは、強く逞しく川を進み、生き物を捕まえたり、お魚獲りが得意な子にコツを教えてもらって、「お魚とれた〜!」と嬉しそうにみんなに見せている子もいました。
みんなが、仲を深めながら川や生き物にどんどん興味を持っていく様子を見られたことがとても嬉しかったです。
また、準備期間にも何度も米川に足を運びましたが、その度に観光客や地元の方々がもの珍しげに話しかけてくれました。
人々に見守られたまち中の川で、こどもたちが自然環境や歴史・文化を感じながら川遊びをしている姿を、とても素敵だなと思います。
川遊びは、いつでもどこでもして良い自然の遊び場です。
※安全にはくれぐれもご注意を!
みんながまた、米川に遊びにきてくれると、とっても嬉しいです。
さて次は何をしようかな〜?
(直近で、高校生以上のオトナ向けイベントを企画中・・・。お楽しみに。)
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