もくじ
まちなかを流れる米川を中心に、親しみやすい川まちづくりをすすめる米川よろず会議。
今回は学び。滋賀県立大学の都市・建築環境デザインを専門とされる金子先生をお招きし、都市の目線から見た米川について勉強会を開催。
合同会社andstepのお二人や滋賀県立大学の学生さん、京都芸術大学の学生さん、地域住民などなど。米川の可能性を探りたい・自分ができることを探りたいメンバーが集まりました。
これまでの活動で、米川には生き物がたくさんいて、綺麗で楽しい川だと言うことはわかってきましたが、なぜ水辺を心地良いと感じるのかについては考えたことがありませんでした。
米川がもたらす心地良さが、私たちの暮らしにも良い影響をあたえてくれる。
そのことを科学的にあらわすことができる。と都市・建築環境デザインの専門家 金子先生は話します。今回はそんな科学的な目線から見た米川や、参加者からみた米川、さまざまな視点から見てみましょう。
金子先生より、都市の目線から見た米川が、どんな風に生活環境にメリットがあるのか『 光・熱・風 』の面からレクチャーいただきました。
まずは光。
コンクリートの場合よりも、水面の方が、光の強さを和らげてくれます。
たしかに、真夏日、いつも眩しくて目を細めていますが、そういえば水面は涼しげに眺められていたな〜。ということが思いおこされます。
続いては熱。
「そりゃあそうでしょ」と思われるかもしれませんが、サーモカメラで撮影すると一目瞭然。説得力がありますね。
コンクリートと水面では、20℃近く温度が違うところもあります。米川がまちを涼しくしてくれているのですね。
最後は風。
細く一本通った川は、風の通り道になります。たしかに、歩いていて橋に差し掛かると、気持ちいい風が吹いていますよね。また、川付近の空き地などは、風がたまりやすく、強い風が吹きます。空き地やオープンスペースも、快適な場所として有効なのです。
気候変動の影響で猛暑が続く日々。それを和らいでくれる米川。 とってもありがたい存在であることが分かりました。
続いては、川にかかる橋についてみてみます。
話題を提供してくれたのは、金子研究室 大学院1年生の櫻井くん。
「川にかかる橋は、視界の抜けを確保し、物理的に分断された左岸と右岸を接続するもの。橋は、米川と人々の接点を創出してくれます。」
と、『橋』に着目した櫻井くんは、日本中の面白い橋のデザインを紹介してくれました。
錦帯橋、通潤橋、渡月橋、蓮根歩道橋、馬見原橋・・・
それぞれの橋は、素材やつくりが、“その場所ならでは”のものでできています。
ここでは紹介しませんが、どれもユニークで素敵なので、気になった方は調べてみてください。
米川にも、きっと“米川ならでは”の橋があります。
櫻井くんは、米川における、橋の面白い発想を発表してくれました。
「親水ということなら、川で竹馬に乗るとかどう!?」
「それめちゃくちゃ面白い!」
「濡れないように竹馬に乗るけど、絶対落ちて濡れるよね(笑)」
櫻井君の素敵な着想を受けて、周りのメンバーからさまざまなアイデアが生まれてきました。
「さらに親しみやすい米川になる『素敵な橋』考えるワークショップを開催すると面白いかも!」
「みんなからもアイデアを募ろうよ!」
どんどん話は盛り上がり、親しみのある橋を考えるワークショップは、近日開催されることになりそうです・・・!
光・熱・風の視点から科学的に米川をみてみました。
以前から、『米川の近くにいると気持ちが良いな』と感じていましたが、その理由が科学的に説明されて、米川への愛着がさらに深まりました◎
また、金子先生や櫻井さんから建築・都市の視点をもらったことにより、みなさんから溢れんばかりのアイデアが出て来ました。
これから始まる冬季や、来年の水辺シーズンの楽しみが増えました◎
最後まで読んでくださったあなたも、自分なりの米川での楽しみ方、素敵な発想が浮かんできたのでは?
みなさんと一緒に米川の未来をつくっていけることが私たちの夢です!
米川よろず会議では、これからも今回のレクチャーのような企画や、そこで生まれた企画を楽しく続けていきます。気になった方は、米川よろず会議にぜひ参加してみてください◎