去る11月3日文化の日、
たのしい長浜の裏山「横山」を満喫するピクニックイベントが、
無事に開催されました。
紅葉シーズンを少しだけ先取りした
楽しい1日の模様をレポートします。
もくじ
この日は早朝から雨が降ったり止んだりの空模様。
バス停の屋根で雨宿りをしながらの集合となりました。
ここまで自転車で来る途中に雨に濡れてしまったメンバーもいて、
先の行程も心配されるスタートです。
参加メンバーのみなさんから自己紹介のあとに
店長竹村より、この日のルートを簡単に説明します。
石田三成の出生地である石田を出て、
織田信長や羽柴秀吉が近江攻略の拠点とした横山城址を歩き、
三成と秀吉の出会いの場となったと言われる観音寺へ降りるという、
歴史好きにはたまらないこのルート!
しかし今日はオタクの本性をぐっとこらえて、、、
参加してくださった幅広い年齢層のメンバーみなさんに
気軽に楽しんでもらえるようなガイドに努めます。
心配な空模様を気にしながら、
雲間を縫ってスタートです!!
旧街道の風情ある石田の集落を歩きだして間もなく・・・
日吉神社の参道に入ります。
両脇の桜は色づきはじめの散りはじめ。
山の上では紅葉が見られるでしょうか?
日吉神社本殿につづく石段は登らずに、
鳥居の前ではみなで一礼をして、
そのすぐ横から登りはじめる「ハイキングコース」を行きます。
気軽な山歩きとは言っても、
だいたいいつも登り始めが大変です。
足元が平地から斜面に変わって身体が慣れるまでは
「やばい、きついかも!」
と感じたり、息切れすることもありますね。
久しぶりの山歩きではその感覚が清々しかったりもします。
登り始めて間もなく、山頂へ向かう分岐です。
丁寧な道案内があるので迷う心配はありません。
写真の下の方にちょっとだけ写っている石碑には
「城址まで十町」
と書かれています。
一町は約110メートルなので、
城址のある頂上まではここから1.1キロ。
頑張って登りましょう!!
いつの間にか身体になじむ杖代わりの枝を見つけている少年や、
落ちている山栗をビニール袋に集める少年も。
何かを見つけて走ったり、
立ち止まって拾ったり、
今回は少年メンバーも多く参加してくれたおかげで、
賑やかな笑い声が絶えない一行です◎
そうこうする間に横山山頂に到着!
東の正面に雄大にそびえるはずの伊吹山はあいにく低い雲の中。
幸い西の空は明るくて、
眼下に広がる湖北平野と
その向こうの琵琶湖や竹生島の眺めを楽しみました。
それもつかの間、雨雲ズームレーダーを見ると、
この晴れ間はあとわずか20分ほど!!
記念撮影と小休止のあと、足早に出発します。
目指すは見晴らしの良い尾根にある東屋。
雨宿りをしながらのランチタイムになりそうです。
気持ちのいい尾根道を行きます。
横山はまたの名を臥龍山(がりゅうざん)と言います。
長浜市と米原市の境の南北約9kmにわたって低い山々が連なるその姿が
大きな龍が横たわる(臥せる)ようであることに由来します。
山頂まではやや急な登りが続きましたが、
このあたりの尾根道はとても緩やかで、
東西の景色や季節の草花の楽しめるポイントです。
しのびよる雨雲。
これはこれで見応えのある景色ですが、
気温も下がってきて、雨に濡れるのは避けたいところ。
なんとか雨に降られる前にあずまやに到着しました。
小さな屋根のありがたみを噛みしめつつ、
所狭しと休憩に入ります。
バーナーでお湯を沸かして、
大人たちは挽きたてのコーヒー、
少年メンバーはココアで身体を温めました。
写真の右端、大きな鍋ではトマトスープを温めています。
うっかり写真を撮り忘れてしまいましたが、
ランチは自家製酵母パンが人気の
木と森さんにご協力いただいたこのメニュー。
早朝から準備していただいた焼きたてパンは、
じゃがいもパン・ダッチブール・ドライフルーツパンの3種。
それに野菜たっぷりのトマトスープです。
じつは朝、準備していただいたランチをお店に受け取りに行ったとき、
『寒くなったときにスープに足せるように』と、
きざみ生姜をいただいていました。
これも参加メンバーに大好評!!
その後もしばらく、参加メンバーが持ってきた
チョコレートやお菓子を食べながらしばしくつろぐ間に、
心配された雨もそこそこに黒い雲は通り過ぎて
爽やかな日差しが注いできました。
再出発までのつかの間、
しばし景色に見入ります。
ここは眼下に長浜の市街地が見渡せるビュースポット。
「クリスタルプラザの煙突や!」
「イオンもあったで!」
さすがは少年メンバーたち。
自分たちの暮らすまちのことをよく知っていましたね。
帰りは登ってきたのとは反対側、
米原市朝日の観音寺を目指してまたしばらく急な斜面を下ります。
道中は何体もの石像さまに見守られていました。
ここにも、
ここにも。
きくところによるとこの石仏さまたちは、
目指す観音寺を起点に、
東斜面を登って西斜面を降りるルートに、
三十三体いらっしゃって、
そこをぐるっと一周すると西国三十三所巡礼と同じ行になるとのこと。
それぞれの石仏さまには寄進者のお名前も刻まれていました。
下山したのは小さな沢と常緑樹の繁るエリア、
ここはもう観音寺の境内の一画です。
わらわらと裏山から降りてきたわれわれ一行を見て、
ご住職さん?と思しき方が
とても丁寧に本堂の中を案内してくださいました。
堂内、撮影できませんがとても立派です。
御本尊の十一面観音像や天井近くの龍の彫り物、
さらにはここに止められているという龍の天井絵など、
お話を聞きながら感心しつづけます。
ピクニックが一転、
身近な歴史舞台を肌で感じる学びの場に。
本堂から出るとボランティアガイドをされている地元のおじさんが 声をかけてくれました。
おじさん「よかったら下でお茶を飲んで行ってくださいな。」
店長 「観音寺でお茶をいただけるとはありがたい。」
おじさん「一杯だけやで 笑」
店長 「十分です。いただきます。」
おじさん「観音さまはお参りしてくださったか?」
店長 「ええ、先ほどご住職さんに丁寧にご案内いただきながら。」
おじさん「住職?ターザンさんのことか?」
店長 「ターザンさん?坊主頭で作務衣をお召しの方でしすけど?」
おじさん「ターザンさんやん。住職ちゃうで、
吉本の芸人さんや。ここ手伝うてくださってるんやで。」
店長 「え??」
ちょっと判らないことが多いのですが、
念のためご本人に確認してみました。
店長 「失礼ですがターザンさん、芸人さんなんですか?」
ターザン「ええ、そうです。」
どうやらほんとうです!
店長 「やっぱりそうなんですか。なぜここに?」
ターザン「いやぁそれはですね、
お世話になっている福岡の先輩に言われて○×▲□・・・」
失礼ながら詳細な事情は判りかねますので、
気になることをお尋ねします。
店長 「漫才もやらはるんですか?」
ターザン「ええ、しますよ。占いもできますよ。」
占い?漫才のことを聞いてみたい・・・
店長 「相方さんもおられるんですか?」
ターザン「じつは解散してしまいまして、今は一人なんです。」
・・・
何て言えばいいのでしょう。。
ターザン「解散したのは占いも原因のひとつなんですけどね。」
・・・
占いを押してくれてますけど。。
店長 「どんな占いされるんですか?」
ターザン「いろいろです。手相とか、タロットとか。」
店長 「手相、見てもらってもいいですか?」
ターザン「ええもちろん、見ましょう見ましょう。」
なんと!
よくわからないまま、
思いもよらない展開です!
というわけでこの人だかり!!
この日いちばんの大盛り上がりです 笑
メンバー「せっかくやし見てもらいー」
少年A 「どうですか??」
ターザン「並外れた体力ですね。
そうですね、大人になると、
いつまでも飲んでられる人ですわ。」
少年A 「???」
メンバー「付き合い方考えなあかん人やんかー 笑」
お母さん「あんたも見てもらいー!」
少年B 「どうですか??」
ターザン「んん、これは。
なんて言ったらいいかな、
いろんなこと自分の中に溜め込みやすいタイプです。
上手に吐き出せるようになるといいですね。」
お母さん「せやせや、抱えてしもてご飯食べれんくなったこともあったなぁ。
当たってるね〜。」
まさか観音寺で、こんな出会いが待っているとは。
ターザンさん、
ご住職と見紛うくらい、とても温和な雰囲気の方でした。
ターザン「Twitterもしてるんで、よかったら。」
というわけで最後の目的地
観音寺でずいぶんゆっくり、楽しく過ごしました。
これからまだ石田まで歩いて戻らないといけないんですが。。
お茶をいただきながら、
店長 「みなさん大丈夫ですか?」
メンバー「もちろん!ぜんぜん余裕ですよー!」
ニコニコと元気よく即答してくださって、
主催者としてはほっと一安心しました。
帰路も楽しくおしゃべりをしながら観音坂を行く一行。
<16:00PM 帰着>はじめは心配した空模様もその後はすっかり回復して、
終わりにはこんなに気持ちいいい秋晴れでした。
というわけで今回が初めてのピクニックイベントは、
参加者のみなさんとご協力をいただいたみなさんのおかげで
無事に楽しく開催することができました。
特に、エネルギー溢れる少年メンバーたちには
終始パワーを分けてもらいました。
参加してくれてありがとう!!
ルートの設定、スケジューリング、ガイドの内容など、
湖北の身近で楽しいフィールドを存分に楽しんでいただけるように
今後も季節に合わせて工夫をしながら
楽しい機会を催して参りたいと思いますので、
これからもどうかよろしくお願いいたします!!
おしまい