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2020.11.07
暮らし案内

レポート/「一斗缶炭焼き」をやってみたら失敗した

先日、「一斗缶炭焼き」に初挑戦しました…!
やり方を探りながらの一斗缶炭焼きは、結果としては失敗
本当なら成功させて、秋冬のワークショップや雑木の利用という展開を見据えたかったのですが、その道はまだ遠い…。(涙)

ということでこの記事は、
もう一度トライする時のための、またはどこかの誰かが同じ失敗をしないための“失敗レポート”です。「こうすると成功するのでは?」というアドバイスお待ちしています!

準備するもの

・一斗缶 ※上部全体がフタになっているもの
・耐火レンガ
・炭にする木
・竹筒
・たき木
・火バサミ
・軍手
・チャッカマン

手順

以下の1~9のような手順で進めます。
燃焼次第では7時間かけても燃焼が足りず失敗します(←今回のケース)。
簡単なようで難しいので、時間の余裕をみてチャレンジしましょう!

1.準備物をそろえます。



このほかに
【たき木、火バサミ、軍手、チャッカマン】を用意します。

2.炭にする木を一斗缶に詰めます。

できるだけ隙間が少なくなるように詰めます。
今回は、実験的にいろんな太さのケヤキを入れました。太いものでもしっかり炭になるのか?
※どのケヤキも完全な炭にはなりませんでした!(涙)結果は記事終盤に記載しています。

3.耐火レンガで台をつくります。

耐火レンガを積み、台をつくります。ハの字に組んで火のまわりを意識しました。
今回は、レンガの蓄熱効果が活かせるように、一斗缶の側面にも積み上げています

4.フタを閉めたら、泥で煙突の隙間を埋めます。

一斗缶の中に空気が入って燃焼効率が悪くならないよう、フタと煙突の間の隙間を泥で埋めます

5.薪をくべたら準備完了。

最初の燃え付きが良いよう、燃えやすいスギの葉を着火剤代わりに入れておきます。

6.着火します。

チャッカマンやマッチ等で着火。写真のようなガストーチがあると火力が強いので便利です。

7.火が消えないよう見守ります。

火が弱くなってきたら、薪を追加したり、風を送ったりして、火力を維持します。

8.煙が透明に近づき、ほとんど出なくなったら完了!

煙がほとんど出なくなったら、ケヤキの水分等が抜けている証拠。
…のはずだったのですが。7時間燃やし続けても、煙は出続けました…
結局、日が暮れてしまったのでこれ以上燃やすことをあきらめ、開封は翌日に持ち越しとなりました。

9.開封して中身を取り出します。

缶が冷めていることを確認し、開封!
煙突穴からちょっと見えているケヤキは黒っぽいが、果たして結果は?

パカっと開けると、焦げ色のケヤキばかり(涙)
もし、正しく炭になっていれば、元々のケヤキの木の色が垣間見えることはなく、缶の中身は真っ黒と灰色ばかりになるはずなのですが…。

どのケヤキも、下半分は炭化していました。
が、上半分は生木(=焼く前の状態)のままでした。
火に近く空気(煙突口)から遠い一斗缶底付近の下半分は、おそらく火がしっかり伝わりうまく炭化したのでしょう。

上半分の生木部分は…?ノコギリで切ってみると一目瞭然。
まったく炭になってません!
潔く失敗を認めましょう~(涙)

まとめ

というわけで、初挑戦の一斗缶炭焼きは、失敗に終わりました。
ケヤキの一部は炭化しましたが、全体的に燃焼が甘く、生木の部分が多い状態でした。

しかし、転んでもただでは起きません…!笑
この失敗録が、もう一度トライする時のための、またはどこかの誰かが同じ失敗をしないための“踏み台”になればと思います!

ちなみに、考えられる原因と対策は以下こんな感じでしょうか?

原因1:缶内の真空状態不足
 →煙突口を狭くし、缶内に無駄な空気が入らないようにする。(でも木の水分をとばすための通気口は必要です)

原因2:火力不足
 →焚き口をもっと広く高くし、薪を増やして火力を上げる

原因3:材の難易度
 →竹などのような、炭化させやすい簡単な材を使う。(竹なら2~3時間程度で出来上がる?)

もっと簡単にできると思っていましたが、木も炭も奥が深いですね。
みなさんからの「こうすると成功するのでは?」「一緒にやりましょうよ!」というご連絡、お待ちしています!

記事を書いた人

スタッフ 角(スミ) / 湖北の暮らし案内所どんどん 「炭づくりに失敗したんです…。」と言うと、「へぇ、スミくんなのにね。」と言われたりします。
今回は“名前負け”してしまいましたが、木の奥深さには興味が増すばかり!リベンジの機会を狙います。