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2017.05.23
散策のすゝめ

家族対抗タナゴカップ/レポート

晴天に恵まれたゴールデンウィーク
最後の日曜日に
第1回 家族対抗タナゴカップ が大盛況のもとに開催
大勢の家族連れが初代チャンピオンの座を狙って
熱く楽しい時間を過ごしました

長浜港スロープに集合せよ



開催日早朝
よく晴れて穏やかな長浜港
地元の釣り師に限らず
琵琶湖周辺のアウトドア派たちには言わずと知れた長浜港スロープ

え!?

こんなところでタナゴが釣れるの!?

・・・

・・・

釣れません!!


タナゴたちが潜んでいるのは
田んぼの周りの小さく澄んだ流れの中

湖北平野に無数にある水路のなかで
今日のホットスポットはどのあたりか
一旦集合して
一同でポイントを相談してから
ふたたび移動するのですが
第1回の今回はどんな顔ぶれで何人の参加者が集まるか
全く見当がつかないため
釣り師にはおなじみの
長浜港スロープに集合となったのです


大勢の子供たちと
子供のような顔をした大人たちが集まってくれました
お慕いしている指出ファミリーの嬉しいサプライズ参加もあり
参加選手一同がざわつきます
遠方からありがとうございました!

主催者による開会宣言のあとは
初代チャンピオンに贈呈される賞品の発表


ジャジャーン!!

おしゃれなフレームレスのアクアリウム
タナゴの飼育にはぴったりですね!!


ぉおおおー!! 地味にすげー!!

欲しい!欲しい!欲しい!

ぜったい勝ちたい!!


と大盛り上がり
ですがその前に
肝心なのはチャンピオンを決める審査基準
ひとくちにタナゴといっても

※画:今森洋輔「琵琶湖の魚/偕成社」より

ヤリタナゴ、アブラボテ、カネヒラ、イチモンジタナゴ、と
色・かたち・大きさも
実にさまざまなタナゴたち
なかには琵琶湖水系の固有種など
超レアキャラも存在します
釣りの競技では大きさや重量を競うのが一般的ですが
珍しさや美しさを競うのも
タナゴカップの醍醐味かもしれません
さあどうする??

判断に悩んだ主催者は
タナゴ釣りの先輩であるサシデマコト氏を大会特別顧問に任命し
この件について相談

「どの魚がキレイかっていう見方は
 人によっていろいろだからそれでは
 チャンピオンが決めにくいよ。
 公平なジャッジはやっぱり数だよね。」

「あとはタナゴのほかにも色んな魚が釣れると思うよ。
 何が釣れても嬉しいし
 それも楽しめるようにしようよ。」



という具体的なアドバイスをいただきました
なるほどなるほど
相談の結果

タナゴ類:1匹1点
その他:2匹で1点



という判定基準ができ
これには一同納得

さあ、ポイントに向かいます!!


それぞれのポイントへ



湖北町某所にやってきた一行
田んぼ道を歩いてここぞというポイントに向かいます
どんな釣りでもそうですが

「ここなら確実に釣れるよ。」

なんていう情報は誰も教えてくれません
さらにはとてもマイナーなタナゴ釣り
どうにか入手したわずかな情報を頼りに
釣れそうな場所を探し歩きます



丹念に歩き回ってじっくりとポイントを探す選手もあれば
早々に腰を落ち着けて釣りにかかる選手もあり
どこが正解か
それは誰にもわからないのです

***

和気あいあいとした序盤をすぎると
各選手とも徐々に熱を帯びはじめました



のどかな田園のあちこちにこだまする歓喜の声

***

楽しいのは釣りだけではなく


やさしいおっちゃんと小魚を追いかけたり


はじめて出会った友達とまったりすごしたり


時間がゆったりと流れていきます


いざ決着のとき


そうこうするうちついにタイムアップ!


選手たちが続々と帰ってきました


「ぜんぜんあかーん!」


「タナゴちゃうやーん!」



釣れた選手も釣れなかった選手も
あーだこーだと大興奮


どの選手も苦戦を強いられたこの日
なんとタナゴは一匹も釣れていないことが判明

そんな厳しいコンディションを勝ち抜いて
みごと初代チャンピオンに輝いたのは・・・

ヌマチチブとブルーギルを釣り上げた
朱舶(くれは)ちゃんでした!!

中盤に数名の選手が1匹ずつ釣り上げたあと
しばらくにらみ合いが続くなか
彼女はなんと
残り10分からのラストスパートで一気に逆転優勝
さじを投げた他の選手をよそに
最後の最後まであきらめず
粘りに粘った結果がもたらした
文句無しの優勝
おみごと!!


賞品贈呈
参加者全員から惜しみない拍手が贈られました

おめでとう!!



最後は全員で記念撮影をして
第2回までに腕を磨くことを誓い合って
それぞれの家路につきました

参加してくださった各選手
楽しい休日をありがとうございました!!